【人事必見】内定者研修で入社後のギャップをなくす方法
目的・効果的なプログラム・成功事例
内定者フォローはこれで完璧!
本記事では、内定者が本当に求めている研修内容や、法的な注意点、そして内定者パックを導入した企業の成功事例を詳しくご紹介します。
入社後の即戦力化とエンゲージメント向上を実現しましょう!
1. なぜ今、内定者研修が重要なのか?
内定者研修の目的と意義
内定者研修の目的は、内定者が会社のことや仕事内容を理解し、社会人としての気持ちの準備をしてもらうことです。
最近の新卒採用は、学生有利な「売り手市場」が続いており、企業は優秀な人材を確保するために、内定後も継続的にサポートしていくことが欠かせません。
特に、コロナ禍以降はオンラインでの就職活動が主流になったことで、学生は会社の雰囲気や社員のことを十分に知ることが難しいと感じています。
そのため、「思っていた会社と違うな」などという入社後のミスマッチやギャップが、早期離職の大きな原因になっています。
また、最近の新卒は、安定志向の反面、個人の価値観やワークライフバランスを大事にする傾向が強くなっています。
「配属ガチャ」なんて言葉もあるように、希望しない部署に配属されることへの不安も強く、企業は内定者の不安に寄り添った丁寧なコミュニケーションが求められています。
内定者研修が企業にもたらすメリット
コストと手間をかけて内定を出した大切な人材を、取りこぼしなく、モチベーション高く入社してもらうことが、人事担当者は大事な仕事になってきます。
内定者研修は、企業にとっても多くのメリットがあります。
研修を通じて会社の理念や方針が伝わることで、内定者は入社前から企業文化を理解し、組織の一員だという意識を持つことができます。
実際に内定者研修を経験した人の70.4%※1が「内定者研修があって良かった」と答えており、内定者自身も入社前のフォローを強く求めていることがわかります。
研修がなかった内定者でも42.2%※1が「やってほしかった」と答えており、その理由は「業務に関連するスキルの習得」「不安の解消」「同僚や会社とのつながり」といったニーズに集約されます。
そんな悩みを解決するきっかけになるのが、内定者研修です。
企業における内定者研修の現状
内定者研修に関する調査結果※1によると、研修を実施している企業は75.0%にものぼり、ほとんどの企業が内定者のサポートに力を入れていることがわかります。
実施形式については、「集合研修(60.5%)」と「オンライン研修(59.7%)」がほぼ同じで、多くの企業がこれらを組み合わせて実施している傾向にあります。
また、研修内容については、「ビジネスパーソンとしてのマインドセット(55.0%)」が一番重視されていて、次に「ビジネスマナーなど社会人基礎知識の習得(52.7%)」や「同期との交流(45.7%)」が続きました。
これらのデータから、企業は内定者のスキルアップだけでなく、内面的な成長や人間関係の構築にも力を入れていることがわかります。
※1参考:ライトワークス、近年の内定者と企業を対象にした「内定者研修に関する調査結果」を発表 | 株式会社ライトワークス>
2. 内定者研修の目的
内定者研修をやるなら、まず新社会人になる内定者がどんな研修を望んでいるのかを汲み取り、そのニーズに合った目的を決めることが大事です。
最新の意識調査(2025年卒内定者対象)※2によると、内定者の約7割が「自分の能力で仕事についていけるか」と不安を感じています。
また、半分以上が「先輩社員との人間関係を築く機会」を求めていて、内定者の多くが「成長できること」に期待を抱いています※3。
「仕事についていけるか」「職場の人間関係はどうか」といった、内定者がぼんやりと抱える不安をなくしてもらうため、同期や先輩社員との交流を通して、入社後の具体的なイメージを持ってもらいます。
入社後にスムーズに仕事に取り組めるよう、基本的なビジネスマナーやパソコンスキル、業界知識を事前に学んでもらいます。これは入社後の新人研修で学ぶことの基礎固めにもなり、教育コストの削減にもつながります。
定期的に連絡を取り合うことで、内定者が一人ぼっちだと感じないようにして、会社への愛着を育みます。内定者にとって、入社する会社が自分を大切にしてくれているという安心感を与えることができます。
※2参考:ラーニングイノベーション総合研究所「内定者意識調査」想定する入社後の壁編
※3参考:ラーニングイノベーション総合研究所「内定者意識調査」(内定期間中の心境編)
3. 内定者研修の主な内容
内定者研修でやるべきプログラムは、ただ知識を詰め込むだけでなく、内定者がスムーズに社会人生活をスタートするための土台を築くことを目的とします。
ここでは、特に重要な3つの内容と、具体的なプログラムの例について解説します。
ビジネスマナーとコミュニケーションスキル
ビジネスマナーは、社会人としてスムーズに仕事を進める上で欠かせないスキルです。
内定者の「仕事についていけるか」という漠然とした不安を解消し、入社後の業務をスムーズに進めるための自信につながります。
企業側にとっても、入社後の教育コストを削減し、新入社員の即戦力化を図る上で欠かせない要素です。
そこでまずは、基本的な挨拶、身だしなみ、名刺交換、電話応対といったビジネスマナーの基礎を学ぶことが大切です。
ただ座って聞くだけでなく、ロールプレイや実践的な練習を取り入れることで、ビジネスシーンでの適切な言葉遣いや振る舞いを身につけることができます。
また、円滑なコミュニケーションは、チーム内外との連携に必要なビジネススキルです。
敬語の使い方や、相手に伝えたいことを的確に表現する練習を重ねることで、入社後の人間関係作りがスムーズになります。
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ビジネスマナー研修
挨拶、敬語、来客応対、ビジネスメールの書き方など、社会人としての基本を学びます。 -
OAスキル研修
Excel、Word、PowerPointの基礎的な使い方を学び、入社後の業務でつまずかないための土台を築きます。
マインドセットの醸成
社会人として働く上で一番大事なのが、「受け身の姿勢から、自分で考えて行動する姿勢への意識チェンジ」です。
学生時代とは違う会社のルールや文化を理解し、会社のビジョンやミッションを自分ごととして捉えるマインドを育むことで、内定者は入社後の自分の役割やキャリアを具体的にイメージできるようになります。
このマインドセット作りが、内定者の入社後の成長スピードを大きく左右します。
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自己分析ワーク・キャリアビジョン策定
入社後の目標設定や、将来のキャリアパスを考えるワークを通じて、内定者の入社へのモチベーションを高めます。
チームワーク・人間関係の構築
内定者研修は、同期や先輩社員との人間関係を築き、チーム作りを進めるための重要な機会でもあります。
チームの一員として、自分の役割や責任を理解し、主体的に行動する心構えを育てることは、会社に貢献する人として成長するためにとっても大切です。
グループワークやゲームを取り入れることで、お互いのコミュニケーションを促し、信頼関係を作ることができます。
違うバックグラウンドを持つメンバーとの交流は、多様性を尊重する意識を育て、入社後の職場で良い人間関係を築く鍵となります。
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グループワーク・ケーススタディ
実際の業務課題や、架空のビジネス課題をグループで解決するワークです。 -
先輩社員との交流会・座談会
年齢の近い先輩社員と交流することで、内定者はよりリアルな働き方や職場の雰囲気を知ることができます。 -
オンラインコミュニティの活用
チャットツールやSNSを使って、内定者同士や人事担当者との情報交換、質問ができる場を提供します。
4. 内定者研修の実施時期と頻度
内定者研修は、適切な時期と頻度でやることで、その効果を最大限に引き出すことができます。
ここでは、最適なスケジュールの決め方について解説します。
内定者研修の最適な実施時期
内定者研修は、新卒の入社直前の1月から3月にかけての時期が一般的です。
この時期は、内定者が卒業論文や国家試験などから解放されて、入社への期待が高まる一方で、社会人生活に対する不安も感じ始める時期です。
このタイミングで研修をやることで、入社後の新人研修が始まる前の事前準備ができ、研修内容を職場でいつ活かせるかを具体的にイメージすることができます。
研修の頻度とスケジュールの設定
内定者研修は、一度きりで終わらせず、定期的にやるのがおすすめです。これにより、内定者の記憶に残りやすく、学びが定着しやすくなります。
最近では、オンライン研修プログラムやeラーニングも増えていて、内定者の都合を考慮した柔軟なスケジュール設定が可能になっています。
例えば、月に1回やる、または短期間で集中してやるなど、プログラムの内容に合わせて頻度を決めることができます。
研修の前後には、人事担当者との個別面談や質疑応答の時間を設けることで、内定者が抱える疑問や不安を解消し、会社に興味を持ってもらうことができます。
5. 内定者研修の設計方法
効果的な内定者研修を実施するためには、しっかりとした準備が欠かせません。
ここでは、研修設計における大事な3つのステップについて解説します。
研修の目的とゴールを明確にする
内定者研修を成功させるための最初のステップは、研修の目的とゴールをはっきりさせることです。
研修の計画を立てる前に、何のために研修をやるのか、内定者に何を学んでほしいのかを具体的に決めましょう。
例えば、「即戦力となるためのロジカルシンキングを身につけてもらう」「入社後のミスマッチをなくす」といったように、達成可能な目標を定めることが重要です。
目的が明確であれば、研修の内容や評価基準が定まり、内定者にもその意味が伝わりやすくなります。
これにより、内定者が求める研修プログラムを用意することが可能になります。
内定者のニーズを把握するための調査
内定者が本当に学びたいと思っていることを提供するためには、ニーズを把握することが欠かせません。
内定者自身がどのようなスキルを求めているのか、入社に対してどんな不安を抱えているのかを知るために、以下の方法で調べてみるのもよいでしょう。
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アンケートの実施
オンラインアンケートを通じて、たくさんの内定者の意見を効率的に集めます。 -
個別面談
人事担当者との個別面談の場を設けて、もっと深い不安や期待を知ることができます。
研修内容のカスタマイズ
内定者全員が同じバックグラウンドを持っているわけではありません。研修の効果を最大限に引き出すためには、研修内容を一人ひとりに合わせてカスタマイズすることが大切です。
例えば、eラーニング教材を用意することで、内定者が自分のペースで学習を進められるようにしたり、オンラインセミナーや動画を活用したりすることも有効です。
また、管理者向けのダッシュボードなどで、個々の学習進捗を把握し、必要に応じてサポートを提供できるプログラムを選ぶと、研修の質がさらに向上します。
6. 内定者研修の効果を高めるためのポイント
内定者研修をただのイベントで終わらせず、その効果を最大限に高めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、特に大事な4つのポイントについて解説します。
参加者のフィードバックを活用する
内定者からのフィードバックは、研修の質を良くするためにとても重要です。
研修後にアンケートなどをやって、参加者がどの部分に満足して、どこを改善すべきかをはっきりさせましょう。
定期的にフィードバックを求めることで、参加者の意見を常に取り入れる姿勢を見せ、研修への参加意欲を高めることができます。
実践的な演習を取り入れる
講師が一方的に話す形式ではなく、グループディスカッションやロールプレイングなど、内定者が自分で考える機会をたくさん設けることで、学びが深まります。
これにより、学んだ知識を定着させて、実践的なスキルとして活用する力を養うことができます。
オンラインと対面をうまく使い分ける
内定者研修では、研修の目的に合わせて最適な形式を選ぶことが重要です。
ビジネスマナーやパソコンスキルなどの知識習得はオンラインで効率的に行い、同期や社員さんとの交流は対面で実施するなど、それぞれのメリットを活かしたハイブリッド形式が効果的です。
継続的なフォローアップ体制を整える
研修後も、定期的な情報共有や個別面談をすることで、内定期間中のつながりをキープします。
内定者がいつでも気軽に質問や相談ができる体制を整えることで、入社前の不安を解消し、安心して入社日を迎えられるようサポートしましょう。
7. 内定者研修における注意点
内定者研修を成功させるためには、研修の質だけでなく、内定者が安心して参加できる環境を整えることが必要です。
特に注意すべき2つのポイントについて解説します。
法的な問題を避けるための注意点
内定者研修を実施する上で、一番大事なのが法的な問題を避けることです。
内定者研修への参加は義務ではなく、あくまで「任意参加」が原則です。
もし参加を強制した場合、研修が「労働」とみなされ、お給料を払う義務が発生する可能性があります。
トラブルを防ぐためにも、研修が任意参加であること、そして「参加しなくても内定が取り消されることはない」ことを文書でハッキリと伝えましょう。
また、研修中に知り得た個人情報の扱いにも十分配慮し、内定者が安心して参加できる環境を整えることがとっても大切です。
研修内容の過剰負担を避ける
研修内容が内定者にとって重荷にならないよう、配慮することも重要です。
内定者の多くは、入社に対して色々な不安を抱えています。研修を通じてこれらの不安を解消し、モチベーションを高めることが目的です。
そのため、研修の目標を明確に設定し、内定者が無理なく学べるような内容と時間に配分することが大切です。
また、内定者が気軽に質問できるような雰囲気を作り、理解度を確認しながら進めることで、ストレスを減らし、効果的な学びを促すことができます。
8. 内定者研修の成功事例
ここでは、実際に内定者パックを導入して、成功した企業の導入事例を紹介します。
eラーニングを活用した不安解消とスキル向上
三井住友カード株式会社様は、内定者の「このままで大丈夫かな」という不安を解消するため、社会人として身につけるべきビジネスマナーやパソコンスキルの基礎を学べる内定者パックのeラーニングを導入しました。
内定者が自分のペースで学習を進められる形式は好評で、パソコンスキルの向上にもつながっています。
LMSによる効率化と大規模化
株式会社バンダイナムコホールディングス様は、内定者数が百数十人に上るため、連絡や教材のやり取りの手間を課題としていました。 そこで、内定者パックのLMS(学習管理システム)を導入し、連絡業務の手間を省いてコストを削減。同時に、学習コンテンツの配信や進捗管理もできるようになり、大人数への内定者フォロー体制を築くことができました。
オンラインツールを活用した交流促進
北九州市役所様は、コロナ禍で直接会って交流するのが難しくなったことを受けて、内定者パックを導入しました。
内定者同士が気軽に交流できる場をオンライン上に作り、入職前に同期との絆を深めることに成功しました。
また、提出書類の管理やイベントの出欠確認もオンラインで一元管理できるようになり、担当者の事務負担を減らすことができました。
他社の取り組みから学ぶ
これらの成功事例を参考に、いくつかの共通するポイントをチェックしてみましょう。
これらのポイントを参考に、自社の文化や目標に合わせた内定者研修を設計することで、優秀な人材の確保と育成につながります。
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内定者のニーズに合わせた学習スタイル
内定者が抱える不安やスキルレベルに合わせて、内定者パックのeラーニングやオンラインツールをうまく活用しています。 -
効率的な管理
内定者パックのシステムを導入することで、連絡や管理の手間を減らし、もっと大事な内定者フォローに集中できる環境を整えています。 -
交流の場の提供
内定者パックの機能を活用し、オンラインでも対面でも、同期や先輩社員さんとの交流の機会を設けることで、内定者の会社への興味を高めることに成功しています。
まとめ
内定者研修は、会社と内定者の両方にとって、とっても重要なプロセスです。
早期離職の主な原因である「入社後のミスマッチ」や「人間関係の不安」をなくすため、多くの会社が研修に力を入れています。
成功の鍵は、内定者のニーズを事前に把握し、目的に合った実践的な研修を計画することです。
また、オンラインと対面をうまく組み合わせ、入社後も続く継続的なフォロー体制を整えることも大切です。