内定者フォローのイベント・アイデア集
はじめに
内定者フォロー内容を決める4つのポイントでは、基本的な内定者フォローの意味や目的、考え方をお話してきました。
ただ、考え方はわかっていても、
具体的にどんな取り組みをしたらよいのか?
他社はどんな取り組みをしているのか?
というご質問を、多くの人事担当者様から頂きます。
そこで、2003年から20年近くにわたり、内定者フォローツール[内定者パック]を提供してきた経験から、各企業でよく実施されている内定者フォローのイベント例とポイントをご紹介します。
イベント選びのポイント
内定者フォローで実施するイベントは下記のようなものがあります。
- 内定者サイトでつながりをつくる
- 内定者研修
- eラーニング・オンライン研修・通信教育
- 合宿研修
- 内定者懇親会
- 座談会
- 内定者にイベントを企画してもらう
- 内定者ホームページを作ってもらう
- 面談
- 自社選考の振り返り
- 社内報送付
- 職場見学
- 社内イベントへの参加
- ランチ会
- アルバイト・インターンシップ
内定者フォローで実施するイベントには様々なものがありますが、すべてのイベントを実施しなければならない、というものではありません。自社や内定者の特性などを踏まえ、持続可能で、効果が高いと思われるイベントから選んで試してみてください。
BtoBビジネスをされている企業ですと、学生には遠い存在ですので、業務内容を魅力的に伝えられないといったこともあるでしょう。そういった場合は、内定後も継続的に仕事のやりがいや、どういった仕事なのかを伝えていくことが不安解消のテーマの一つになります。
他にもコミュニケーションをすることの多い仕事ですと、新人研修でも活発な議論が求められます。そのために、内定期間中にできるだけ内定者同士のつながりを深める必要がある…などです。
内定者が安心して入社し、働き始められるよう、内定者フォローのポイントを抑えた上で、自社にあったイベントを行っていきましょう。
では、次からは内定者フォローに使えるおすすめイベントについて、目標やポイントとともにご紹介します。御社にあったイベント企画にご活用ください。
イベント・活用アイデア集
内定者サイトでつながりをつくる
内定者サイトは会社の担当者と内定者をつなぎ、オンラインで常日頃から気軽にコミュニケーションを行うことができるサイトです。
会社の担当者は、会社を知ってもらうための情報を届けたり、入社前からつながりを深められるように、様々なトークテーマを提示して気軽にコミュニケーションを行います。
イベントの目標
- 会社の情報を発信して、働くモチベーションを高める
- 定期的に情報発信をして、不安を解消する
- 内定者同士のつながりをつくり、不安を解消する
会社の情報を事前に伝えたり内定者同士のつながりを作っておくことで、内定者が働くモチベーションを高め、働き始めるまでの不安を解消できるため、内定辞退防止へとつなげられるはずです。
入社までのスケジュール共有や、社員のプロフィールを定期的にお知らせすることで、これからのことや、会社について予習することができ、不安解消になります。会社の理念や事業、働き方、キャリアアップの仕組み、会社の雰囲気などを伝えることで、モチベーションになり得る新しい発見もあるでしょう。
また、会社の情報をいくら届けても、実際に働いてみない限りはわからないもの。内定者もなかなか不安が消えません。そこで、内定者は一緒にこの不安を共有できる「仲間が欲しい」と考えます。内定者同士が日記リレーなどでお互いを知る機会を作り、交流を促すことで、入社前の不安を軽減していきましょう。
活用のポイント
- 各内定者の働くモチベーションがわくように、会社の雰囲気や理念、働く人の情報など、定期的に発信していく!
- 人事担当者が進んで自分たちの情報を発信して、内定者との距離を縮める!
活用アイデア
- 入社までのスケジュール共有
- プロフィールで自己紹介
- 内定者日記リレー
- 自己紹介リレー
- 最近買ったもの紹介
- 内定者サイトの紹介文や写真に加え、その人を表したキャッチコピーを加えた映像を、オンライン内定式で公開をする
- 先輩社員ブログ、人事担当者ブログ、社内報の発信
まずは気楽に「先輩社員ブログ」を配信してみてはいかがでしょうか。
内定者との距離をグッと縮めることができます。
仕事のことはもちろん、プライベートのことも配信すると、内定者が就職して自分が働いている姿を想像しやすくなるはずです。
ブログ内容
仕事面
- 会社のリモートワークの様子
- 自己紹介(先輩紹介)
- 会社のイベント・行事の紹介
- 新入社員でもとれる表彰制度の紹介
- 社会人になったら必要になるもの
- 社会人になっての失敗談
- 一年目に気を付けたほうがいいこと(二年目の人たちに書いてもらう)
- 社内の制度(育休、子育てについて)
- 内定者懇親会
プライベート面
- お昼何を食べているか
- とある1日のスケジュール
- コロナ対策について
- 夏休み・冬休みにしたこと
- 年末年始どう過ごしたか
- 近況報告
- 学生の時にしておいた方がいいこと
- 住むにはどこがいいか
内定者研修
内定者が社会に出て働くことに対する不安や悩みを解消するために、内定期間中に社会人になることへの心構えを学んだり、入社後の業務をスムーズにするような学習をします。
内定者に集合してもらって行うため、ディスカッションなどのグループワークに最適です。また距離感も近くなるので、内定者同士のつながりも深めることができます。
イベントの目標
- 学生から社会人へと意識を変える
- 同期との連帯感を作る
- 社会人に必要なチームワークを学ぶ
学生と社会人の時間の使い方や、責任の重さといった違いを理解し、自立して働くためのマインドをもってもらいましょう。
そして、自分がどんな社会人になりたいかということを具体的に想像してもらうようにすることで、仕事に対して前向きに捉えることができます。
リアルタイムで行うことのできる研修では、グループワークを取り入れることで、内定者同士の連帯感を生む場を提供することができます。また、チームワークが求められるグループワークをすることで、社会人にとって必要なチームで仕事をする力を養うことができます。
また、「自分以外にどんな新入社員が入ってくるのか」「同期と打ち解けられるのか」という不安もあるため、内定者フォローの一環として、内定者同士のつながりを深める機会にもなります。
自宅にいながら全国の内定者とつながることができるZoom等のインターネットを利用したWEB会議ツールを利用したグループワークを行うこともおすすめです。
- 社会人に求められるスキルの習得をする
内定者は入社後に活躍できるか不安を感じています。そこで、少しでもスキル学習の機会を提供してくれる会社にはロイヤリティを感じるでしょう。
入社前の研修では最低限身に着けておくと良いExcel・Word・Powepointや、ビジネスマナー・文書の書き方の基礎といったものがおすすめです。
活用のポイント
入社後、新人育成のための現場の負担が大きい場合は、現場の育成ニーズをヒアリングすると研修内容見直すことができます!
活用アイデア
業界レポートの発表をする。
中間報告を設けて社員が進捗確認し、インターネットに載ってない情報や掘り下げるポイントなども提示する。
自社の紹介資料をグループに分かれて作成する。
内定者が自ら調べ、グループで資料を整理して発表をする。
自社商品に関するレビューを行う。
自社商品について、生活に役立つ使い方等をレポートにします。
自社に関する情報をインプットしておくことで、入社後に求められる業務知識の理解がスムーズになります。
日経新聞を読んで、感想や要約を提出する。
経済の知識を深めるのはもちろん、社会の流れを感じ興味を持ってもらいます。
入社後も経済情報のインプットを継続することができれば、社内での企画立案や営業での雑談で活かすことができます。
また、要約を提出してもらうことで、情報の整理・活用力磨かれます。
eラーニング・オンライン研修・通信教育
パソコンやスマホ、タブレットを使ったインターネット学習です。
映像教材やマンガ教材で学習したり、テスト出題、レポート提出といったことも可能です。
内定者に集合してもらわなくても、各内定者がスキマ時間でいつでもどこでも好きなときに学習することが特長です。レポートを提出で学んだことアウトプットしたり、テスト問題を作って、会社についての問題などを出すのも良いでしょう。
イベントの目標
- 学生から社会人へと意識を変える
- チームワーク・同期との連帯感
- 社会人に求められるスキルの習得
「内定者研修」で書いたものと繰り返しになるためご説明は省略します。
内定者の多くが、会社で働くことは厳しいに違いないと想像しているため、自分でスキルや知識をつけなければいけないと強く思っています。
そこで会社から学習機会を提供することで、内定者の焦りや不安が軽減されるため、会社に対してロイヤリティを感じるはずです。ぜひ良質なeラーニングなどの研修を提供しましょう。
- eラーニングとZoom等をもちいたオンライン研修をミックスして学習効果を高める
eラーニングとZoom等をもちいたオンライン研修を組み合わせることでより学習効果を高めることができます。
eラーニングは繰り返し学習ができ、テストも可能なため、知識を身に着けることに向いています。
eラーニングで知識を付けた後は、Zoom等のオンライン研修でディスカッションなどのグループワークをすることで、様々な意見を知りさらに知識を深めてもらいましょう。
活用のポイント
- インプットで学習した後は、アウトプットを意識して質問や会話などをする!
合宿研修
合宿研修とはホテルや旅館、研修施設などに宿泊して行う研修で、研修期間が長いことを利用したグループワークを行いやすいことが特長です。
また山や海といった自然環境の中でプログラムを行うことは、業務から離れた共通体験を作り、心理的安全性が高まります。
フラットなコミュニケーションによる仲間づくりやチームビルディングに貢献してくれるでしょう。
イベントの目標
- 内定者同士の相互理解を深め、社会人に必要なチームワークを学ぶ
- 同期とのつながりを深める
各内定者が積極的に協力し合わないとクリアできないプログラムも多く、内定者同士の連帯感やチームの一体感が必要とされます。
チームを巻き込んでいくことが求められるため、お互いの性格や考え方を認め合う機会になります。
これから社会に出ていく上で、自分で考え能動的に動くことやチームで動くことの大事さを、体験して学ぶことは入社後の業務貢献につながるはずです。また、内定者同士のつながりや相互理解を深め、入社後の同期のつながり作りにも貢献してくれるでしょう。
活用のポイント
- プログラムを達成するために、PDCAを回して、内定者同士が議論していく必要がある!
- コスト、マンパワーともに負担は大きいため、早い段階での実施判断、予算取りなどが必要!
アウトドア研修のご提案
日常とは異なる自然の中で「安全安心な場」ができる場を演出し、自己開示と他者受容のできるフラットなコミュニケーションを促進。同期の結束力を高めます。
インプットとアウトプットを繰り返すプログラムで、自分たちで気づき、答えにたどり着くスキルの定着を促します。
協力が必要なプログラムになっているので「競争ではなく協力」「本当のチームとは」ということを理解し、心理的安全性が高まります。
体験を持って「チームで働く大切さ」を学ぶことで入社後も良好な人間関係を築くことができるでしょう。
研修内容
- キャンプファイヤー
- リアル宝探しゲーム
- ブラインドテント
- 蜘蛛の巣
- 丸太越え
- ラインナップ
- オールスタンドアップ
- 星取り
内定者懇親会
先輩社員や人事担当者、役員、他の内定者と親睦を深める場です。
グループでゲームをしたり1対1で話せたり、気軽な雰囲気でコミュニケーションが取れるので、内定者同士はもちろん、会社と内定者も距離を縮めやすいことが特長です。
ただし、オンラインで行う場合はコミュニケーションがとりにくく、関係性が深まらない可能性があります。気軽なコミュニケーションができるように小さいグループに分けて話をする時間を設けるなど工夫をする必要があります。
イベントの目標
- あたたかく迎え入れ、不安を解消する
- 内定者同士のつながりをつくり、不安を解消する
- 会社の情報を発信して、働くモチベーションを高める
内定者は、社員や他の同期と仲良くやっていけるのかと不安を感じています。
内定者同士の仲を深めるように企画することは大事ですが、会社とのつながりを深めることも大事です。
「会社って冷たいもの」と思っている学生はとても多く、そんな場所でやっていけるか不安を感じています。
そこで、リアルタイムで交流できるメリットを生かし、実際に働いている人や会社の雰囲気を伝えることはもちろん、内定者を歓迎するムード作りをされることもおすすめです。「冷たい」イメージが払拭され、つながりも深まります。自己紹介はもちろん、交流のためのグループワークやゲームなどを行うとよいでしょう。
また、働くイメージを持ってもらえるように会社の情報も伝えるとよいでしょう。
会社の雰囲気や、社員が具体的にどんな仕事をやっているのか、苦労したこと、成功したことなどを交えて伝えたり、役員の方から会社の設立背景や経営理念などを伝える場にすることも大切です。自分が働くイメージを持ちやすくなるため、入社までのモチベーションの向上につながるでしょう。
活用のポイント
- 先輩社員や人事担当者、役員が実際に出席して、内定者とコミュニケーションをとる!
- オンラインで実施する場合、人事担当者からの一方的なコミュニケーションになりがちなので、内定者同士だけで話す時間を設ける!
座談会
社員と内定者があらかじめ用意されたテーマについて気軽に話し合いをする場です。
内定者が自由に気になっていた点や疑問に感じていた点などを質問できることが特長です。
イベントの目標
- 入社後のイメージをつかむことで、不安を軽減する
内定者がテーマについての質問や雑談をして、年齢の近い1〜3年目の若手社員が答えることで、入社後の自分をイメージしてもらえるでしょう。
キャリアアップの仕組みや福利厚生、在宅ワークの頻度、若手社員の一日のスケジュール、勉強したほうがいい資格といった会社のことを共有したり、アルバイト経験や趣味といったプライベートなテーマまで、ざっくばらんに話し合うことで、内定者の不安は解消されます。
活用のポイント
- なるべく多くの内定者に発言してもらうために、順番で話すなどの工夫をする!
- 1〜3年目の若手社員に参加してもらい話しやすい雰囲気にする!
内定者にイベントを企画してもらう
入社2、3年目の社員を集めたイベントや、社内交流ランチやバーベキューといった、ちょっとした企画が必要なイベントを主催してもらいましょう。
参加者に楽しんでもらうことを目的としたイベントなので、気を張りすぎずに内定者同士がグループワークに近い活動を行うことができます。
イベントの目標
- 同期との連帯感を向上させる
- 社会で働くことの意識を向上させる
内定者が協力し合ってイベントを企画することで、「苦労したね」「楽しかったね」という共通体験を作ることができ、内定者同士の連帯感が一段と強いものとなるでしょう。
社会ではチームで結果をだすことも多く、コミュニケーションや関係作りも大事なスキルです。また、内定者の中には集団行動に不慣れな方もいます。チームワークが必要な企画をすることで徐々に社会人としての意識を身につけ、慣れてもらうといいでしょう。
活用のポイント
- イベントの経験がある先輩社員などをフォロー役として配置する!
活用アイデア
- 社内交流ランチ
- バーベキュー
- お花見
- クイズ大会
内定者ホームページを作ってもらう
例えば、人事担当者が全体の企画やディレクションを行い、内定者はページ構成を決めたり、ページデザインのテーマを決めたり、実際に内定者アンケートや社員インタビューを行ったりして、それぞれの割り当てられた役割で作業を進め、内定者ホームページを一緒に作り上げましょう。
イベントの目標
- 内定者同士のコミュニケーションを促進して、同期とのつながりを深める
- 社会で働くことの意識を向上させる
- インタビューやアンケートを通じて、今まで知らなかった会社の良さを知る
- 次年度の内定承諾率を上げる
会社を紹介するホームページを内定者たちに作成してもらうことで、同期とのつながりを深めてもらうことはもちろん、次年度の内定者たちに会社の雰囲気をアピールできます。
実際にホームページを作成していく中で、内定者同士がコミュニケーションを多くとる必要があるため、同期とのつながりを深められるはずです。また「内定者にイベントを企画してもらう」でも書きましたが、チームワークが必要な企画をすることで徐々に社会人としての意識を身につけることができるでしょう。
次年度の内定者に作成した内定者ホームページを見てもらうことで、会社の魅力を紹介することもできます。
会社情報を集めやすく、内定者に対する丁寧さも感じられるため、不安解消につながるだけでなく、働くことへのモチベーションにもつながります。
活用のポイント
- 自社が掲載したい情報だけでなく、内定者が知りたい情報ものせる!
- 内定者だけでは進められない部分は、人事担当者がアドバイスや指示を出す!
面談
様々な時期の悩みを解消できるように、定期的に1on1面談を行い、内定者が知りたいことや気になることを伝えていきましょう。
イベントの目標
- 会社と内定者の距離を縮める
- 不安を解消する
なかなか内定者一人一人が抱える不安を先回りして解消するのは難しいものです。1on1面談などで個々が抱える不安を聞いて対処していきましょう。
また、内定者と直接会う機会を多くすることで、内定者が会社への親近感をもちやすく、結果として会社への愛着心も高まるはずです。
活用のポイント
- 内定者の疑問や困りごとを定期的に解決する!
自社選考の振り返り
内定者の自社選考の振り返りを、内定者を受けて入れているというメッセージとともに丁寧に伝えていきましょう。
イベントの目標
- 選考の評価を丁寧に伝えて、信頼感を持ってもらう
- 内定者フォローの企画や次年度の採用活動の改善につなげる
多くの内定者は採用選考で評価された部分や、自分に足りない部分を知りたいと思っています。内定者の考え方を理解しているというメッセージはもちろん、客観的な視点でどうすれば成長できるかを伝えていくことで、受け入れられている感覚や、会社への信頼感をもってもらうことができます。
また内定者とともに採用選考を再確認していくことで、これからの内定者フォローでカバーしていくポイントや採用活動での課題や、工夫すべき点が見つかる可能性があるため、これからの内定者フォローや次年度の採用活動を計画する上で役立ちます。
内定者の立場からみた自社の採用選考における改善点や利点、会社の魅力、入社の決め手などを把握し、採用活動や自社のフォロー内容に取り入れられるものはないか検討していきましょう。
活用のポイント
- 評価というセンシティブな内容を伝えるため、対面での実施をお勧めします!
- 内定者の成長を促すイベントであるため、「分析」を目的としない!
- 次年度の内定者フォローを効率よく行うために、内定者の立場から他社の採用選考とも比較をする!
社内報などの送付
会社の考えや理念、最新情報などを伝え、コミュニケーションの機会をつくるために社内報を送付しましょう。
紙やWEBなどの媒体や発行頻度など、社内報の形は多岐にわたっています。
イベントの目標
- 会社の理解を深めるきっかけ作り
社内報や会社案内、社史、PR誌などを送付することで、内定者が自社の理念や事業を少しだけでも知ることができ、自分が勤めることになる企業を知る機会になります。
また、社内報を送付し自社製品などの会社の情報を伝えることで、内定者懇親会や内定式での共通の話題ができてコミュニケーションのきっかけになります。
活用のポイント
- 「送ること」が目的とならないよう注意が必要!
職場見学
入社後配属する予定の職場(オフィス、工場など)の見学会を実施することで、事業のことや自社での働き方を知ってもらうことができるでしょう。
イベントの目標
- 会社の理解を深める
- 内定者のつながりを深める
こんなところが良かった、などの感想やグループディスカッションをすることでさらに理解が深まり、会社をより身近に感じることができます。また、内定者同士が意見交換することで互いの理解も深まり、つながり作りにもなります。
人事担当者だけでなく先輩社員も同席し、会社内の説明を行ったり内定者の質問に答えることで、一緒に働くことになる先輩社員の人柄や職場の人間関係の把握が進むはずです。
活用のポイント
- 見るべきポイントが記されている見学シートを事前に配布する!
- 見学後に他社との違いなどをテーマに、グループディスカッションを実施したり、レポートの提出をしてもらう!
社内イベントへの参加
会社創立記念、クリスマスパーティー、忘年会、新年会など、社内の雰囲気を直接感じられるイベントに参加してもらいましょう。
イベントの目標
- 社内の雰囲気を伝え、入社しやすい環境を整える
社内イベントに内定者を招くことで、内定者を大事にしている、というメッセージを伝えることができ、会社に馴染めるのかという内定者の不安を解消できます。
活用のポイント
- 強制参加ではなく、内定者が自主参加できるよう「招待」という形にする!
ランチ会
ランチタイムに社員と一緒にご飯を食べ、特定の話題の情報交換や情報共有をする場です。
イベントの目標
- 会社と内定者の距離を縮めて、会社に親近感をもってもらう
- 不安を解消する
社員と気楽に会話することによって、親近感をもつことはもちろん、内定者がちょっとした疑問や不安を解決できます。働くまでのモチベーションを保つことにもなるため、可能な範囲で社内や社員のことを伝えるようにしましょう。
活用のポイント
- 社員の日程調整が難しい場合は「定期開催」がおすすめ!
アルバイト・インターンシップ
内定者が就職先の企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。
働き方としては、1日単位の短期から、数ヵ月~数年の長期まであり、内定期間中の春休みや夏休み、または平日を利用して行います。
イベントの目標
- 会社の魅力を伝える
- 求められるスキルを自覚してもらい、できることを広げてもらう
複数の内定をもらっている内定者も多く、採用段階で魅力が十分伝わっていないと入社につながらないケースもあります。
アルバイトやインターンをしてもらうことで、より内定者に会社のことを知ってもらって、入社へのモチベーションを高めてもらいましょう。
また、入社後には新しい環境に慣れるために、様々なことを学び、身に着ける必要が出てきます。早期に働くことで、できることを増やし、新しい環境に徐々に慣れてもらうことができます。
活用のポイント
- 内定者が参加しやすい、負担感の少ない業務内容にする工夫が必要!
- 内定者の長期休暇を活用したサマーインターンで考える!
まとめ
先輩社員や人事担当者は、内定者がどうすれば安心して入社できるのか、モチベーション高くスタートラインに立ってもらえるかということを念頭に置いて、内定者フォローをしていく必要があります。
採用を出したからといって、内定者は会社のことはわからない上、入社に至るまで不安な状態に置かれていることがしばしばあります。
内定者サイトといったフォローツールを活用して頻繁に連絡・会社の情報を発信したり、非日常空間で合宿研修をして同期のきずなを作ったり、多様なイベントを活用して、内定辞退を防止して入社へとつなげていきましょう。
弊社では内定者フォローや研修のノウハウを詰め込んだ資料をご用意しています。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。